社会福祉法人千葉福祉会は、特別養護老人ホーム、デイサービス、ショートステイ、地域包括相談センターの運営を行っています。

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【ブログ】花の里の日々

【ブログ】花の里の日々

デイサービス、特別養護老人ホームなど
花の里の日々の様子を綴ったブログです

2023/04/26 春の宴(2日目)

「今日は、落とせない」

朝から職員たちの気合が違った。

「めくり」を作りました。

今回は耳の遠い方が多いために

演目がわかるよう配慮しました。

そして、今回は

「いったい、何なの?!」という

演目があるためです。

 

 

さて、最初の演目は

なんと

 

え?!

 

き、キツネダンス?

 

プロ野球で話題のキツネダンスを

しかも一人でトライするというのは

若手職員。

 

みなさん、唖然とした中

 

 

次は

いつもどおりで安心の

皿回し!

 

そして

 

草津節!

 

そこからの

歌劇団!(2回目)

前回とは違うムード!

 

おっかさんもまったりとしています。

 

そして

マジックショー!

そんなかぶりものあったんですね。。。

千円札が立っています!

 

そこからの

 

よさこいソーラン!

 


紙芝居!

 

 

そして、

前回の失敗から見直された

締めの演芸は・・・

「満州娘」!


!!!!

抱腹絶倒の大盛況!

 

※観客がだいぶ大笑いしているのですが。。。

 

そして、終わったと思ったら

なんと、さっきのキツネダンスの若手職員が

こんどは、

マツケンサンバ!

 

。。。。。。

 

最後は、炭坑節で

スタッフのカーテンコール。

 

と、思いきや

このあと、

スペシャルゲストの

歌謡ショーで終わりました。

(※写真がなくて残念です。。。)

 

 

終わった後に

どれが一番良かったか伺うと

 

一番は

 

なんと

 

キツネダンスでした。。。(笑)

 

 

 

2023/04/22 安房農業高校という思い出

花の里の近くには

県立安房拓心高校があります。

かつて、そこは

「安房農業高校」と呼ばれていました。

そこが創立100年を迎え、記念誌が発行されました。

そこの卒業生も、ご利用者の中では少なくなく

戦中に海沿いに艦隊がやってきたこともあるなど

いろんな話を伺ってきていました。

 

花の里にお越しになる方もご覧になると思い

この度、購入させていただきました。

 

 

でも、できれば一人で見ないで

誰かと話しながら見たいなーとか

そんなことを思ってしまうけれど

この本ばかりは、じっくり読まれていて

「よかったわ。」「なつかしいわ」という言葉から

いろんな懐かしい思い出を話される。

そんなきっかけっていうのは

なかなか見つけられないものだけど

そのたいせつな「きっかけ」になる

たいせつなものになりました。

 

みなさんも「きっかけ」ありますか?

 

2023/04/21 春の宴(一日目)
春の宴 初日!

 

おめでとうございます!

そんな言葉で幕を開ける昼。

「何がおめでとうって、春の宴だからですよ。」

それにしても、いつも仮装をしていると

日常的になってしまいますね。。。

 

 

昼食のごちそうの前に

副施設長より、祝辞をいただきました。

 

そして

どどーーーん

握りずし!!

やっぱり祝い事と言ったら、お寿司ですよね。

なかでも、

右上のネタに注目です!

お寿司にシイタケがのっている??!!

こちらは、

花の里より

すこし山の方へ向かったところに

かつてあった寿司屋さんの名物であった

「しいたけ寿司」

こちらのかた、まず

しいたけ寿司を食べていますね。。

そして、その横には

厨房の方に作っていただいた飾りが。

なにはなくとも、まず、しいたけから。

懐かしいしいたけ寿司には

何かの魔法がかかっているのかもしれません。

 

さて、ご馳走を召し上がっていただいて

一息つきましたら

いよいよ

春の宴 開演です

 

今回、初公開の

自作紙芝居「初天神にはじまり

(声がかれていましたが)

 

歌劇団による植木等メドレー

初の試みも大盛況!

 

そして、定番の

マジックショー!

いつものがある、安心感。

お金って増やせるんですね。

 

 

そしてそして

 

練習の甲斐がありました!

 

よさこいソーラン!

割れんばかりの拍手でした。

 

しかし、しかし

これで終わらないのが

花の里デイサービス。

 

締めは

 

締めは

 

締めは

 

。。。

 

。。。。。

 

準備に時間がかかっている。。

 

そこで

つないでくれるのが

伝説の歌姫による

カラオケショー!

 

つなぎじゃないクオリティで

締めの演芸につなげました。

 

しかし、この後

準備が滞り、一日目が終了。

締めの演芸は次回の二日目に

課題を残したまま、つながっていくのでした。

 

何をしたかというと

最後の全員で踊った炭坑節の様子を見て

想像していただければと思います。

 

 

最後は

いつもの

炭坑節。

 

何はともあれ、みなさまが

少しでも喜んでいただけたらと思います。

 

デイサービス職員たちの課題は

二日目へ続くのでした。

 

2023/04/19 はたけのうたげ

「来週はね、宴会やるから畑に行く時間がないなぁ」と

いつもの皆さんに声をかけると

 

「んなら、いっぺぇよ」

(=それなら今すぐ行きましょうか)

ということで

各々に道具を持って畑へ向かいました。

 

 

「じゃがいも、あじょかね」

(=じゃがいもはどうなっているだろうね)

 

「これだ。でてんな」

 

確かに、まっすぐ植えた所に

ぽつぽつと苗が出ている。

これが、ジャガイモの苗。

 

初めて見ました。

 

「あんた、このスギナしっかりとらないと」

「いやー、あんた、それはごまかしだ」

そんな温かくも厳しい指導もありつつ

宴前の畑仕事は終わりました。

 

 

 

「おつかれさまねー」

運転手さんの洗車にも声をかけてくださる。

 

そんなさりげない声が

大切なんだなぁと実感した一日でした。

 

おつかれさまねー

そんな昨日4/18は

「スイーツコレクションの日」で

苺モンブランだったのになぁ。。。

こんな働いた日にお出しできたら良かったのですが

来週は、宴、お楽しみに!

2023/04/14 「春の宴」までの話(後編)

職員も夜な夜な準備をしております。

去年は、ほんと準備をしていたのに

 

あでやかな飾りが目を引きます。

 

そして、コロナ禍になってから

数年は外部から呼ばずに

自分たちの手で、出し物を考えてきました。

今現在、取りやめている「忘年会」という行事は

職員がひとりひとり考えて披露する

「かくし芸大会」のような

大宴会でした。

それが、現在は、春の宴で

功を奏しているのかもしれません。

スタッフミーティングのあとも

 

休業日の夕方も

総練習していたスタッフ。

そして、家で、こっそりと練習と準備をしていて

本番で初披露するスタッフもおり

 

いよいよ

 あと一週間で

春の宴をむかえるのでありました。

(春の宴へつづく)

2023/04/13 「春の宴」までの話(前編)

木曜日と土曜日

現在、デイサービスは職員不足で休業していますが

職員は出勤しています。

花の里のデイサービスの名物のひとつが

「春の宴」「敬老会」「忘年会」でしたが

コロナ禍のあおりをうけて

昨年は縮小、または休止していました。

「春の宴」は以前、民謡の方をご招待させていただき

盛大に、ぎゅうぎゅうに、お客さんだか職員だか

わからないほどの「密集」開催でした。

よくよく考えてみれば

「ご利用者、ご家族、職員、地域」すべてが密になることが

花の里のスタイルだったのかもしれません。

 

昨年4月

地奥別養護老人ホームで数十名のコロナクラスターを経験し

デイサービスも休止。

ご家族の皆さん、ご利用者の皆さんには

多大なるご迷惑とご心配をおかけしました。

あれ以来

だいぶスタイルは変わってしまいましたが

それでもなお、心の距離は密でありたいとしてきました。

「春の宴」もその時期で

休止に追いやられ、それでも、今年

なんとか開催にたどり着けたことも

関係者の皆さまのご協力あってのことです。

 

今年は何をしようか。。。

デイサービスの職員がそわそわし始めるのも

桜の季節。

「春の宴」が、新しい「風物詩」になれたら

「こら、あじすんだい?」

(=これは、何に使うんだい?)

 

そして、一週間をかけて会場づくり。

 

 

今年は、「サンマ船」みたいな飾りにしてみました。

すると、「ああ、よく旦那をこれ使って見送ったなぁ。。。」という

懐かしいお話も聞くことができました。

 

思わぬところに「思い出」は転がっている。

2023/04/12 気になっていたんだ(2)
「お、いっべ。いっべさよー」

(=ねぇ、行こうよ。行きましょうよ)

 

もうね、そう言われたら

行くしかないですよ。

 

お風呂の前にサーっと行って

草取らないと、天気予報で雨が降るって

ずーっと、ずーーっと

気にしていたもの。

 

利用される日でなくても

電話いただいてましたから

 

今日は、玄関前の草を取っていただきました。

今回はケアマネージャーも

熊手を持って参加。

 

そして、40分くらいして

雨が降りそうなので

 

「んじゃ、入ろっかよー」

(=それでは、家にもどりませんか)

屋内に戻り、お風呂に入られました。

 

そろそろ、職員も草取りの準備(装備)を

本格的に考えなくてはいけなそうです。

 

あ、そろそろ田植えの準備もしなくては。。。

 

2023/04/08 はなまつり?
稚児行列(ちごぎょうれつ)ご存じですか

毎年4月8日は「灌仏会(かんぶつえ)」

花まつりとして寺社などで催しもありました。

このあたりだと「稚児行列」などありまして

不思議な衣装を着せられて、集合写真なども撮りました。

そんな行事の日は、決まってお寿司が出たものでした。

花の里では

「桜ちらし」

ソラマメの茶わん蒸し」

春菊のおかか和え」

の練り切り」

若布のすまし汁」

 

嚙み切れない方のためには

刻んで食事を提供していますが

いろどりと思いは、かわりません。

 

この地域でよくとれる食材を使っての

お祝い膳。

 

春の足音がきこえてくれますように。

 

(この日はデイサービスはお休みでした。。。)

 

 

 

2023/04/05 気になっていたんだ

ねえさんたちが来られた日に

ウキウキしながら報告した。

 

「ジャガイモ、植えたよ」

 

すると、

「そっか。おつかれさまね」と

労っていただいた。

そして

 

「じゃ、きょうは、あんちゃん。。。」

 

「前から気になってたんだよ」

そこは、玄関入ると見える中庭。

 

「こーの、草がきになっておいないから。取んべさ」

(=ここの草がきになっていけないからとりましょうよ)

 

そんなことで、草をとることになったが

ここがまた、硬い土で

「クワもってこーさ」

(=クワをもってきてくださいよ)

とクワを持ってくると

かっかっかっかっかと

土を掘っていく。

これは、時間がかかると

みんなが思ったので、また来週。

 

やることが明確だと

やっぱりいいですねぇ。

2023/04/03 あなたがいなくても

僕が作りたいのは思い出だけ。

 

そう思ってたんだけど

「ねえさん」が、来ない日に電話かけてきて

かわってみると

 

「あんちゃん、じゃがいも、植えといて」

と言葉少なに言われ、

無情にも

電話は切られた。

 

 

 

「ねえさん」のいない日

じゃがいもが傷んじゃうよと

職員やご利用者様に心配され

「はよ、植えてこい」と一人

畑に出向いた。

 

かたわらには、じゃがいもたちだけ。

ひとり、クワを入れる。

Youtubeで調べたことと

ねえさんが言っていたことを思い出しながら

ひとり、クワを入れる。

 

そうか、これはきっと

あんちゃん、そろそろ自分でやってみろという

自分に課せられた「自立支援」

巣立ちの時期なのか、などと

卒業式のシーズンだからか

頭の中でずーっと「旅立ちの歌」が流れていた。

 

 

こんな形で種イモを植えた。

 

ねえさんが次に来たら報告しよう、と

勤務表が休みでないことを祈りながら

写真を撮った。

 

 

ねえさん。

ぼくは、ひとりだちします。

2023/03/29 春の心は のどけからまし

お花見にいきました。

みなさん、酪農の発祥は南房総市です

南房総市の旧・丸山町にある

嶺岡(みねおか)牧場が酪農の里と呼ばれていて

牛やヤギなども見られるのですが

桜がきれいなことも有名で。

いてもたってもいられず

デイサービスで見てきました

 

 

 

あのですね。

言い訳じみて申し訳ないのですが

。。。デイサービスの車両も映ってないし

職員さえも映っていない。。。

じつは、このあとに

水田三喜男邸まで行ったのですがね

写真が撮れておらず。。。

そんな「行った」なんて言っても

証拠がなく。。

 

 

そんな反省もあり

老人ホームの方も

うずうずしておりましたので

 

もう

天気がよくて

少しでも暖かくて

誰かが

「あー桜がきれいだ」って

言われているようならば

もう、行くしかないですよね

 


花の里の庭の桜が

いつもより早くに満開で

 

 

やっぱりね

どこか出かけることもいいですけど

こう、

雑談できるような仲間で

花見をするということこそ

大切な気がするんです。

 

「あんたと言ったね」

そんなことを言ってくださると

職員も冥利に尽きます

世の中に絶えて桜のなかりせば

春の心は のどけからまし

 

いつかの桜の木の下で

あのおばあさんに教わった歌。

 

だんだんと、意味がわかってきます。

歳を重ねるごとに

桜はきれいに見えていく。

 

2023/03/29 じゃがいものめ
きれいにした畑に何を植えようかという話になって

「ジャガイモが、いっぺ」

(=じゃがいもが、いいんじゃないか)

ということになって

 

じゃがいもを買ってきた。

※下に敷いてある雑誌の文字は一切関係ありません。

 

 

じゃがいもを植えるにあたり

議論を交わす。

どう切ればいいのか。

芽を残すとはどうしたらいいか。

 

 

結局、ふたつにきればいいという

結論に至った。

 

 

もしかしたら、それは違うかもしれない。

でも、みんなで決めたんだから

その時点で正解だと思う。 

 

ほんとはじゃがいもじゃなく

思い出が作りたいだけなんだ。

2023/03/22 何事も準備が大切
もう、朝の時点で分かりました。

 

朝、迎えに行って

三人で長靴とモンペ持ってくるなんて

もう、やることは決まってますよね。

もうね、完全な装備です。

私も、手袋と長靴を準備しましたよ。

 

さぁ、どうしよっか、と

草だらけの畑を見て、考えていますが

ものの5秒しないうちに判断します。

もう、ここまでくるとチームスポーツの域です。

各自で自然と手分けされて

草取りが始まりました。

いや、すでに

始まっていました。

 

そして、次には

傍らに植えた長ネギをみて

ねぎぼうずを摘んでいきます。

これ、「ねえさん」がとるとなぜか

「スポッ!」って音がするんです。

すごい。楽器みたいだ、と感心している暇はなく

次から次へと摘んでいかれる。

そして、畑の畝(うね)を

くわでささささーっと、修正されていく。

かたわらの、桜の木もつぼみをたたえて

畑を見守っているようです。

任務完了!

一時間弱の出来事でした。

 

そして、

まさか。。。

 

 

 

 

「。。。つくしは、やらないよ」

 

 

私の心の声が聞こえたのでしょうか。

 

もう言葉のいらない関係が築けたのなら

うれしい限りです。

 

 

追伸

戻ってきたら、まず手洗い。

これは昔から変わらない。

 

2023/03/20 唯一無二のお風呂がある花の里
特別養護老人ホームと聞くと

なんとも難しい感じがする。

 

どんなお風呂に入っているんだろう。

 

認知症で、お風呂の入り方がわからない人

オフロ自体がわからない人

脳梗塞などで体の半分、またはどこかが効かない人

寝たきりで体が伸び切ってしまっている人

そんな方々は

機械のお風呂で入るって、、、思いますよね。

 

しかし、花の里の老人ホームは

違います。

機械には、頼りません。

「人間」に、頼ります。

 

ボタン一つで、お風呂から上がる下がるが決められてしまうような

そんな「一方通行な」お風呂にはしません。

 

「入りましょうか」

「でましょうか」

「んじゃ、ま」

そんな感じで

職員と目の前の方との

「共同決定」でお風呂を出たり入ったりする。

 

それこそが「人間」らしさであり

本来、あるべき「血の通った」仕事であると思うのです。

 

 

やはり、確認していかないと

大切なことも忘れてしまう。

 

それも「人間」

 

 

なので

唯一無二の

「花の里のお風呂」の勉強会を

行いました。

司会は若手の職員であり、入浴係のリーダー。

 

前置きはさておき

実際にお湯に入って「浮力」を体感します。

この「浮力」こそが、お風呂の肝。

味方につけるか、敵に回すかで全く介護負担が変わるのです。

腰を痛めそうだと思っている人は

完全に浮力を使えていない証拠です。

 

それをお互いにやりあって

体験してみましょう。

 

浴槽の大きさで

それも変わってくることを体感します。

そして、人の動作の仕組みも

勉強しておかなくてはいけません。

「人間」を活かすには。

 

こちらでは

「〇○さんは、どうやって介助しているか」というような

具体的な話も出ていました。

このお風呂は、十人十色、千差万別

その時その時で違ったりするので

経験と知識で違いが出てくる。

お互いに、どうやっているのかの

情報交換と共有が必要になり

チームとしての真価が問われるのです。

 

このお風呂は

機械のお風呂とは違って

いろんなドラマが生まれやすいのです。

(また、それは別の機会に)

 

そんなことをしているうちに

時間はあっという間。

「こうなった時はどうする?」ゼミを、こっそり開講中。

 

そんな熱いお風呂。

一緒にやりたい仲間、職員を募集しています。

申し込みは気軽に

0470-47-5193まで☆

 

 

2023/03/20 春が起きてきた
特別養護老人ホームには中庭がある。

そこには春の風物詩が「住んでいる」

 

そう、それは

亀。

 

20年前に出会った当時は

寮母室の面会簿のあるカウンターの

小さな水槽の中で

恥ずかしそうに生きていた。

それを毎日のように、車いすを漕いで来ては

ちょんちょんと効く方の左手でたたいて

挨拶をするおばあさんがいた。

その方は、ここに来られた時は

言葉が出ない「失語症」という疾患をかかえていたが

亀には、そのおばあさんがわかるようだった。

くるたびくるたびに(元気かー?)みたいな

顔をお互いにされていた。

 

ほどなくして

亀は大きくなった。

水槽から出ようとして

ときおり「ガタン!」と

音が出て驚かされた。

夜勤中だったら、なおさらだ。

しかたなく

ちかくの中庭に亀を放した。

すると亀はいきいきと動き出した。

 

中庭でいろんな方々を見てきた。

落ち着かない方の散歩や

畑仕事をする方や

お盆の迎え火や

台風の停電の時など

また、飼い主の方も

いつもいつも変わっていった。

 

冬。

年越しのころには

亀は、中庭のどこかで「冬眠」をする。

 

それを知り、冬を知る。

 

 

そんな亀が出てきた。

それを知り、春を知る。

 

「あそーに、いっぺさ」(=あそこにいるんじゃない?)

最近、花の里に住み始めたおばあさんが

今は亀の居場所を把握している。

 

そうして、この亀は今も

いろんな人に「居場所」を与え続ける。 

 

みんなが今も

亀を見守っているよ。

2023/03/15 みをつくしても
さあ、今日もやんべさ(=やりましょうね)

まずは菜っ葉(食用菜花)の

ようすを見に行きます。

畑に行って開口一番。

 

「おめぇ、こら、だめだ!」

 

 

 

 どうやら、菜っ葉の芽を摘む時期を

逸してしまっており

食用菜花はとれないとのこと。。。

 

そうと分かると、お三方の

判断は早いです。

 

「はよ、取っちまうべ」

 

 

あっという間に全部抜いてしまいました。

 

これどうしたらいいんですか?ときくと

 

「ま、こんままでいいよ。今日は時間ねぇから」

(=まぁ、このままでいいよ。今日は時間がないので)

とのことでした。

 

菜花を摘まなかった私を責めもせず

淡々と仕事をこなす姿。

 

ほんと、仕事に向かう姿勢も

勉強になりました。

 

しかし、

これでは

終わりではなかった。。。

  

 

 

「つくし、こんなにあるわ!」

 

すごい傾斜の中で、つくし採取!

こういう時こそ、介護福祉士の見せどころです。

倒れないよう、支えて、こう、重心を意識して介助を

。。。!

と、自分がバランスを崩すと

「だぃじょうぶ~、あんた」

逆に支えられ。。。

そして

「あんちゃんが危ないから、今年はおわりだな」

仕事を終えていかれました。。。

 

「あんちゃん、おめぇやるよ」

 

これだから、仕事って楽しい。

 

みをつくしても あわんとぞ おもう

 

 

 

2023/03/13 すべりだいと長生き
花の里の近くには

かつて

南三原(みなみはら)小学校があった。

あったころは、よく小学校のこどもたちが

行事などがあると引率の先生がたと

遊びに来られたり

運動会などは、こちらから

ご利用者や入居者の方をつれて

遊びにいったものだった。

 

そこが廃校になって

もう4年は経っただろうか。

(黄色い区域が幼稚園、小学校の跡地)

ほどなくして

「公園ができる」という噂がたった。

そして、このたび

地域の新聞「房日新聞(ぼうにちしんぶん)」に

そこに作られる「すべりだい」の話が上がった。

このお地域にゆかりのある

「くじら」「うみ」「はな」をもとにした

3つのデザインの中から1つを

市民のアンケートで決めるというものだった。

 

 

「あんが、いいかねー」(=なにが、いいかねー)

100歳になる「ねえさん」とどれがいいか選ぶ。

これがいいかね、これもいいなぁそうこうして

緩やかに過ぎていく時間。

 

この何気ない時間の流れが心地いい。

「それにしても、いつできるの?」

「3年後だって」

「そうかい」

 

長生きする目的が、少しでもできたら。

そして、それに寄り添えるように

日々が過ごせるように

今日も「目的」を

ぼくたちはさがしている。

 

※この滑り台アンケートはすでに締め切られています。

2023/03/03 ひなまつりは突然に
3月3日はひなまつりですね。

南房総でも、かわらず

ひなまつりは、あります。

勝浦市ほどではありませんが

老人ホームには

こどもがいないのに

なぜ、ひなまつり??

そう思われる方も

いらっしゃるかもしれませんが

みなさん

ひな人形にまつわる思い出もあるようで。

 

女性の方は、自身のことも思い出されたり

男性の方は、姉妹や娘さん、お孫さんの事を思い出したり

やはり目に入ると、微笑まれる方もいらっしゃいます。

 

どんなきっかけであれ

どんな些細なことであれ

その方の、

笑顔や思い出が聞ければ

ありがたいことです。

飾ってあるだけではいけませんよね。

物に思いが宿るには

そこに物語がなければ。

 

 

そんな、ひなまつり。

昼食は。。。

桜ちらしと、茶わん蒸しと

蕗とタケノコの土佐煮

 

お配りするときに

蓋を開けると、ふわっと駆け出す「春のにおい」

 

ひなまつりの思い出のひとつになれば

幸いです。

 

デイサービスの様子を見ると。。。

 

 

?!

 

 

わたあめです!

 

そして

 

できるまでのあいだに。。。

 

 

紙芝居!

 

金色夜叉!

 

しかも

本日、紙芝居デビューのスタッフ!

 

しかも。。。

2人とも

紙芝居デビュー戦!

 

そして

こちらが、わたあめです! 

 

でかい!

さらに、でかい!

 

いやぁ、甘いのが嫌いでね。。。という

お姉さんがたにも

 

 

ひな祭りの練り切り!

召し上がっていただけました。 

両方とも甘いけどなぁ。。。

 

ところで

ひなまつりってなんでしたっけ?

 

思い出ができれば、それでいいのかもしれません。。。

 

2023/03/01 ワラの使い方
さて、デイサービスの畑。

そういえば、かつてここは芋が植えてありました。

いつも芋ばかり植えていて

いつしか誰かが家から何かを持ち寄って

畑をする。。。というか、職員に教えるような

そんな「土の会話」の場になりました。

 

そんな今日の朝は

迎えに伺うと横に大きな袋が。。。

 

「ワラ、持ってきたよー」

 

「じゃ、行くべぇよ」

 

 

あのぉ。。。鍬(くわ)の持ち方が。。。

 

ところで、こんなに持ってきてくださったワラ

どうするんですか??

 

「ネギに敷くだよ」

 

おおお!

 

 

。。。初めて知りました。

葱の横にワラを敷くだなんて。。。

そこで聞いてみました。 

 

「どうしてワラを敷くんですか?」

 

  「ん?それは、白くなるから」

 

「どうして白くなるんですか?」

 

  「いや、白くなるんだよ」

 

 

....

 

そうですね。

白くなるんですよ。

 

「理屈じゃなく、経験。」

「まずは、やってみること。」

 

みなさん、そう言われます。

日々日々、勉強させていただいています。

ありがとうございます。

 

 

 

 

 

2023/02/20 桜の季節はひとりじゃない
 

 

千葉県南房総には、花が

そこかしこに咲いています。

桜も、もちろん

そこかしこに咲いています。

 

こちらは千歳の金剛院様の境内です

年を重ねていくと

いつもどおりの時間の流れが

とても大切な一分一秒になっていて

若いころは、忙しすぎて

見落としていたいつも通りの風景も

よくよく見ると

こんなにも美しいのだ、と

感動さえするのです。

それを、同じ時に同じ場所で

その感動に触れる。

そうして、職員も

歳の流れを感じていくんです。

 

そんな貴重な時間を

大切に、よりたのしい思い出になるよう

これからも邁進していこうと誓った

桜でした。

さぁ、明日は何を一緒にみましょうか

2023/02/17 春が待てない
 

「あー、明日、いる?」

その方からの電話の翌日。

迎えに行ったのは

人だけではありませんでした。 

 

そう

「なっぱ」(食用菜花)です。

間引きした菜花がいっぱいだからと

持ってきてくださいました。

そして 

植えます。

ご近所の方々で

植えてくださいます。

私は「お!これ持って」

「袋ねぇんか、ふーろふーろ」と

こき使われます。

そうして、私も成長するんですね。

人はこき使われてこそ育つ。

菜っ葉は摘まれてこそ育つ。

1週間ごとに

収穫

収穫

収穫

やすみ

収穫

 

あっという間です。

 

 

 

「あー、明日、いる?」

 

その方の電話の翌日。

つぎに届いたのは

ねぎ!ねぎ!

ねぎ!ねぎ!

 

ええ!ネギってこうやって植えるんですかー!?

ええ!ええ!と騒いでる私をしり目に

ネギはみなさんの華麗な連携作業により

あっという間に植えられてしまいました

 

そうしてみなさんは

お風呂に入り

お昼を召し上がられ

少しばかり横になったと思いきや

 

「おし!行くぞ!」と

また外へ

どこへ行くのかと、ついていくと

「これ!いっぱいあらーで(あるじゃない)」と

つんでいるのは

 

そう

つくし!!

 

つくしなんてどうするんですか?

と、お思いのあなた

これ

食べるんですよ!

 

 

食料が豊富な南房総へみなさん、お越しください。

そんな知識を得たい方も募集中です。

 

2023/02/03 2月の3日は
 

2月に入ると

 

いや

入る前の1月の中旬あたりですかね

「今年はいつぐらいからやろうか」という

そんな話になるわけです

 

そうですね

 

 

あれを作らないといけませんね。

鬼は外とか言ってられないです

 

一応ね、やることはやるんですけどね

コロナ禍ですと、叫べない。。。

パフォーマンスも落ちるんです

 

だけど、

こっちのパフォーマンスは

大成功

恵方巻じゃなくて

海苔が苦手でも食べられる

「節分ちらし」

(大豆が入ってる)

いつも残される方も召し上がっていて

鬼もビックリでした

 

 **

話を戻しましょう

 

南房総のみなさんでも

気づいていない方もいますが

「厄除け」の意味を込めて

部落の境に吊られている

「網吊り(つなつり)」

松田区と下三原区の境になる

花の里に行くには通らないといけない「ふれあい橋」に

じつは

デイサービスで作って吊っているんですね

 

こちらです

最近は作り手が減って

吊っていない地域も出てきました

 

「今年はだめだったなー」と

毎年作っていただいている方が言われます

それもそのはず今年は

稲わらが少なかったんです

(その理由は、また、別の話)

 

 

そして

古い「網吊り」は

「正月飾り」と共に

地元の氏神様へお焚き上げに行きました

 

どうか今年は

無事に

過ぎますように

 

2023/01/01 2023年 ブログ再開

2023年。

昨年4月の新型コロナウィルスによるクラスターでは

みなさまにご迷惑とご心配をおかけしました。

 

おかげさまで

なんとか、かんとか

2023年の春を迎えつつある

花の里です

この上の写真は

まだコロナの気配もない

2012年の春の風景。

 

葉桜でも、誰とみるかを大切にした

そんなシーンです。

あれからずっと

お休みしていました

 

 ***

 

今年あなたと見た桜は

来年あなたと見られないかもしれない

 

だから

いまを大切にしていく。

 

 

この桜の花が咲くたびに

あなたをおもいだします

ずっと

こころに生きている

 **

 

花の里の日々

また書かせていただきますね

ねぇ

また桜が咲くよ。